「東南アジアの社会と文化研究会」のお知らせ

第65回研究会<2014/7/18>
奥島美夏氏
ボルネオ島の内陸開拓と民族集団形成の記憶:東カリマンタン州のカヤン系言語民族の口頭伝承から


第65回「東南アジアの社会と文化研究会」を下記の通り開催します。 オープンな研究会ですので、ご関心をもたれた方はぜひお気軽にご参集くださ い。事前登録等の手続きは必要ありません。

●日時

2014年7月18日(金)16:00~18:00(15:30開場)

●場所

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
総合研究2号館(旧・工学部 4号館)4階会議室(AA447)

●話題提供者

奥島 美夏氏 (天理大学国際学部)

●発表要旨

 インドネシア・マレーシア・ブルネイ3国にまたがるボルネオ(カリマンタン)島は、19世紀の植民地化以前の状況について断片的な資料しか残っておらず、とくに広大な後背地での動向や民族間関係が現代の多様な少数民族の言語・文化を生み出してきたかの研究調査が急がれている。今回は、サラワク・東カリマンタン2州に分布するカヤン系言語民族(カヤン、バハウ、モダンなど)の言語や宗教儀礼、口頭伝承などをもとに、彼らが現マレーシア領から数世紀かけて内陸を開拓しインドネシア側へ至った過程と、その中で周辺諸民族と混交・差異化してゆく経緯、そこにみるヒンドゥー教・仏教的な外来文化の影響などを紹介したい。



2014年度世話人代表・研究会事務局
小島敬裕 (京都大学東南アジア研究所)
kojima(at)cseas.kyoto-u.ac.jp
加藤裕美 (京都大学白眉センター)
kato(at)cseas.kyoto-u.ac.jp